2024/04/10 08:29

◯サワラ(鰆)
成長するごとに呼び名が変わる出世魚で、40-50cmはサゴシ(サゴチともいう)、50-60cmはナギ、60cm以上をサワラと呼びます。成魚になると1mを超えるものもあります。北海道南岸から全国各地で獲れます。特に産卵のため沿岸に近づく春から初夏が旬とされます。「鰆」の名のとおり、関西では春告魚として有名です。
見た目はさほど赤くないため白身魚として取り扱われることもあります。成分から見ると赤身魚です。お刺身、焼き魚、西京焼き、竜田揚げなどがおすすめです。

◯マダイ(真鯛)
クロダイ、キンメダイなど、タイの名がつく魚はたくさんありますが、タイといえば一般的には「真鯛(マダイ)」をさします。マダイは、赤く立派な背ビレと硬いウロコを持ちます。「目出度い」にかけた尾頭付きは、冠婚葬祭に欠かせません。
天然物の真鯛の旬は、春と秋の年2回です。春は3~6月、秋は9~11月が旬と言われています。春の旬は、産卵期直前の3~5月の「桜鯛」です。この時期は脂が最高に乗り、身体全体が桜色を帯びて栄養価が高くなります。
マダイは白く細かな身質を持ち上品な味わいの魚です。塩焼きから煮付け、椀物や炊き込みご飯まで、和食に最も合う魚といわれています。

◯カツオ(鰹)」
「初鰹(はつがつお)」とは、4~6月頃にかけて黒潮にのって九州南部の太平洋側を北上する鰹の稚魚をさします。初鰹は脂が少なめであっさりとしています、秋には宮城県沖で親潮にぶつかるため南へ向きを変え、戻ってきます。8~9月に獲れるカツオは「戻り鰹」と呼ばれています。
カツオの語源は、火を通すと硬くなることに由来するといわれています。火をいれると硬くなるため、日本では刺身など生や生に近い状態で食べられることが多いです。加熱して乾燥させた「鰹節」もよく利用されています。鰹節を薄く削った「削り節」は、出汁を取ったり醤油で和えておにぎりの具材にしたりと、さまざまに使われています。